デザイナーが手掛けるLemnos (レムノス) のスタイリッシュ時計

エアープランツ

スタイリッシュな時計が提案し続けるデザインメーカー「タカタレムノス」。今日はその中から、デザイナーが手掛けるLemnosの時計を集めました。それぞれの個性が光る洗練された作品たち。インテリアにこだわりたい方におすすめのアイテムが勢揃いです。

渡辺 力 Riki Watanabe (1911 – 2013)

家具やインテリアデザインで数多く製品を世に送り出した渡辺力。洗練されたプロダクトは、トリエンナーレ金賞、毎日デザイン賞、紫綬褒章、国井喜太郎産業工芸賞など、数々の賞を受賞しています。

有名な作品は、日比谷交差点の第一生命ビル前のポール時計。多くの人が目にしたことがあるのではないでしょうか。その他にも、紙素材の組立て家具シリーズや、チェア、スツール、モビール、ステンレス製トレイなど、魅力的な製品がたくさんあります。

渡辺力氏が手掛ける製品は、どれも洗練されています。モダンであり、シンプルであり、美しい。気を衒ったデザインではないのに、いつまでも心に残る。「スキ!」のツボを的確に押さえられるような。これが渡辺力のすごさなのでしょうか。

Lemnosの時計を取り扱うショッピングサイトを見ていると、人気商品の上位には必ず「渡辺力」の名が当たります。多くの人の心を捉えて離さない、長く愛される作品が多数揃います。

川崎 和男

国際的なデザインディレクターの川崎和男さん。医学博士のデザイナーであり、大学で教鞭をとる教育者・学者でもあります。「世界が尊敬する日本人100」に2度選ばれた御仁です。

そんな彼が手がけた時計「HOLA」。時計の歴史にその名を刻んだ名作と評され、数々の賞を受賞、アート作品としてクーパーヒューイット美術館の永久収蔵されています。

1本の針と円盤で構成された時計。へこみ部分(ディンプル)が「分」を示します。ディンプルは天体をイメージしていて、光の加減でさまざまな表情を楽しめます。

宇宙の変化によって時刻を捉えていたかつての人類。天体と時刻の親密性を表現すべく開発されたという「HOLA」のコンセプトにはうっとりするばかりです。部屋に射し込む光と影によって時刻がわかるようになっているとかもう素敵すぎて宇宙の彼方にいっちゃいそう。

近未来的なデザインのようでいて、普遍的な真理が体現されたような作品。そんな時計に見守られながら過ごす時間は、どれほど深みのあるものになることでしょう!

川崎和男さんのデザインプロダクトは、機能性とデザイン性に優れています。人工心臓からメガネまで、デザイン活動は多岐にわたり、そこで展開される理論に基づいたデザインや真理を貫くコンセプトは軽々しく語るのがはばかられるほどです。

nendo / 佐藤オオキ

新進気鋭のデザイナー・佐藤オオキさんが代表を務めるデザインオフィス「nendo」。柔軟な発想で自由なものづくりが出来たらという思いをこめて、「nendo(=粘土)」という名がつけられたのだそうです。

佐藤オオキさんは、権威のある賞を多数受賞しており、世界中から依頼が殺到する売れっ子デザイナー。ミラノにもオフィスを構え、グローバルに活躍されています。

そんな佐藤さんとLemnosが手を組んでまれた時計が「dandelion(ダンデライオン)」。優しくて可愛いくてシンプルな掛け時計です。

佐藤オオキさんのプロダクトは、繊細でさりげないデザインでありながら、圧倒的な存在感がありますね。

デザインオフィス nendo
http://www.nendo.jp

塚本 カナエ

プロダクトデザイナーとして活躍する塚本カナエさん。「テーブルの上からその周辺へ」という視点でデザインされたインテリア雑貨は、数々の賞を受賞しています。

DROPS DRAW THE EXISTANCE

「重力のかたち」が表現されたセラミック素材の時計。まず特筆すべきは、この哲学にもつながりそうな深遠なテーマ。雫が地面に落ちたときに作る穴のかたちからインスピレーションを得たのだそうです。「見えないし感じてないように感じる。それが他のもののかたちを借りてふと姿を現した時をキャッチアップした」という言葉に痺れます。シンプルで何も語らないようでいて、実に多弁なデザイン。一目で惹きつけられます。2010年レッドドット・デザイン賞受賞。

Story vol.1 静と動を奏でる心地よい白磁時計

TENSION

「TENSION」は日本語で、精神的な緊張、不安、気分・気持ちなどを表します。この時計で表現されているのは、相反する要素を浮かび上がらせることにより生まれる緊張感だそう。波のように固定することがないもの瞬間的に切り取ったような「つながり」を感じさせつつ、自然界の浮遊するものにはない緊張感。「静」と「動」を味わえる作品です。

ARABESQUE

アラベスク(ARABESQUE)とは、植物や動物の形をもとに彩られるイスラム美術の幾何学的文様です。こちらの時計は、模様の中に時間を入れ込んだ「時の迷路」がテーマ。中近東のモスクを背景に、ドビュッシーのピアノ曲「アラベスク第一番」が聴こえてくるようです。繊細で優美で、どこか妖しげな魅力に惹きつけられます。

塚本カナエさんが手がけるプロダクトは、凛とした女性の強さとしなやかさを感じさせます。出会った瞬間にこちらの背筋もピンと伸びるような、静かでありながら強いメッセージを発する作品です。

塚本カナエさんについて、「一般デザイナーとの明快な違いは、プロデュースする力を内蔵している」と語るのは、株式会社TRUNK代表の桐山登士樹氏。*1 Kanae Design LaboのSNS紹介文にも力強い宣言があります。

私たちは単なる「デザインコンサルタント」ではありません「暮らす具」を提案する商品開発コンサルタントです。

Kanae Design Labo
http://www.kanaedesignlabo.com

*1 桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー 第31回 塚本カナエ – デザイン情報サイト[JDN]

小池 和也

生活雑貨・インテリア・家電など日用品のデザインを手がけるプロダクトデザイナー小池和也さん。経営、ものづくり、販売、そして生活者の現場。すべてに目を配り、新たな価値を提供しています。「見たこと無いけど、見たことあるもの」を作ることを信条とするプロダクトは、どれもシンプルでありながら洗練されたデザインです。

時計台の時計[電波時計]

「街の中での時計台のような存在」をイメージして作られたプロダクト。主張しすぎず、トコトンこだわり抜いたデザイン。この上品さや謙虚さは、小池和也さんの言葉を体現しているようです。

本当に良いプロダクトは気付かれないと言います。使っている時に何か気付くという事は、そのものに違和感があるからです。

「Dot clock」「Founder clock」も素敵な掛け時計です。

土橋 陽子

インテリアワークショップ「Design life with kids!」を主宰する家具デザイナーの土橋陽子さん。子供のためのアナログ時計「fun pun clock(ふんぷんクロック)」の生みの親です。

ユーモラスで可愛い、ワクワクするような時計。「fun pun clock」は小さなお子さんがいらっしゃるママさんに人気の商品なのですが、そこにはすごい秘密がありました。

まず「fun pun clock」の最大の特徴は、文字盤の数字。通常の1~12に加えて、外側に0~55の数字が配置されています。ありそうでなかった12進法と60進法の時計。“時計の読めない子が、読みたいと思うアナログ時計” というコンセプトの通り、理解を助ける素晴らしい工夫です。

ふだん何気なく使っている12進法の時計。「1」が5分、「6」が30分、「10」が50分。当たり前のことのようですが、この概念を子供に教えるのは難しいですよね。なかなか気づけない視点です。数多くのデザイン時計を扱うLemnosにおいても、60進法の時計はなかったとのことですから、これはかなりすごい発見であると多くの人が認めるところでしょう。

「時刻の認識」に集中できるよう、重要なポイントとなる針に「赤」を配置しているところなど、こだわりが盛りだくさん。

こちらの「fun pun clock with color!」のコンセプトは、“色の効果で、自分の時間をつくるのがうまくなるアナログ時計”。色の効果と円グラフのイメージで、時間を理解しやすくなっています。余白の白は、色彩心理学を応用したもの。商品紹介には、1時間を4分割して捉えることで、子供自身でスケジュールを管理できるように導いてあげることを意図しているとあります。

時間を学ぶだけでなく、考える力を身につける助けにもなる時計。親御さんに強くオススメしたくなるクロックです。

もちろん、空間を素敵に演出するデザインインテリアとしても楽しめます。

土橋さんのモノづくりには、モンテッソーリ教育と母親の視点を生かされています。モンテッソーリ教育は、子供が持つ「自らを成長させる力」を尊重すること、周りの大人たちが子供の自発的な活動をサポートする存在に徹することを重視するものです。

子供のいる生活空間の探求、手を動かしながら生活を作ることをテーマに掲げる土橋さんの活躍に今後も注目です。

土橋さんがガイドを務める「All About」のインテリアページも参考になります。

奈良 雄一

一級建築士事務所「能登デザイン室」代表の奈良雄一さん。ベネチアのガラス工房や建築事務所での仕事を経て、デザイン活動をスタート。

Yokan[温湿度計付]

Kaede

CUCU

珪藻土の時計

MONO Clock

現在は石川県の能登島でデザイナーとして働くかたわら、不耕起地の田んぼを借りて米づくりも行なっているのだとか。そういった自然への思いが作品に反映されているような気がします。どれもあたたかみのある時計です。

能登デザイン室 webサイト
http://www.notodesign.jp/

AZUMI / 安積 伸 & 安積 朋子

安積伸さんと安積朋子さんのデザインユニット「AZUMI」が生み出した時計は、エッジの効いたカッコ良さが光ります。

edge clock

アルミ素材のシンプルクロック。ムダのないシャープなデザインがお部屋にパキッとスパイスを与えます。存在感抜群です。

発売以来、安定した人気を誇るロングセラー。 Edge Clock は、JIDAデザインミュージアムセレクションVol.17 に選定されるなど高い評価を受けています。

Orb(安積 伸)

SHIN AZUMI / a studio
http://www.shinazumi.com

cube(安積 朋子)

暖かみと柔らかさのあるオシャレな時計です。

寺田 尚樹

CLIP[電波時計]

小林 幹也

m clock[電波時計]

PINTO(ピント)引間孝典・鈴木正義

Day To Day Clock

五十嵐 久枝

cake[電波時計]

角田 陽太

Clock A

Clock B

Clock A / B / C Small

五十嵐 威暢

eki clock

山本 章

AY clock

AY alarm clock[アラーム]

PACE[カッコー時計]

AWATSUJI design

SOSO[電波時計]

CARA[電波時計]

TOKI[電波時計]

まとめ

いかがでしたか? 素敵なアイテムばかりで迷ってしまいますね。

どれもスタイリッシュなデザインで、センスの光るプレゼントになりそうです。新築祝いのギフトにもピッタリですね。ぜひ納得の一品を探してみてください。

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